今回は、N-VAN、エブリィワゴン、アトレーの定量比較です。
尚、エブリィワゴンはカタログで読み取れない数値も有りましたので、一部はエブリィ(バン)の数値を引用しています。
燃費
やはり、圧倒的にN-VANが良いですね。 N-VAN > アトレー > エブリィワゴン と言う事になります。
エブリィワゴンを100とすれば、アトレーは約90、N-VANは約70の燃料消費で目的地に到達出来ると言う事になります。 と言う事は、燃料タンクの容積がエブリィワゴン 37リットルに対してN-VAN 27リットルで、航続距離はほぼ同等と言う事になりますね。
ガソリン代が高騰している昨今、燃費の違いはランニングで効いてきますからね。
仮に日本一周2万kmだとして、ガソリンが170円/Lだとすれば、エブリィワゴンの燃料代は256千円程度。 一方で、N-VANの燃料代は181千円程度って事になります。 その差75千円は別の事(車両代や旅のグッズ、観光代や食費など)に使えるって事になりますね。
この計算は、カタログ燃費ですが、実際はもう少し悪くなる筈です。 同じ比率で悪くなるなら、差額の絶対値はもっと開いちゃいますね。
因みに、アトレーはエブリィワゴンより1割程燃費が良い様なので、タンク容量が同じなので、航続距離は一番長いと言う事になります。
ところで、N-VANはFF(前輪駆動)でエブリィワゴン・アトレーはFR(後輪駆動)です。 これが燃費に効いてくるんですかね?
室内空間
計算上、N-VANは助手席を畳んだ状態で約2.9㎡、エブリィワゴンとアトレーは2列目シートを倒した荷室面積で約2.7㎡って事になります。
N-VANが広い様に見えますが、助手席を畳んでいる点と、後部ハッチ側の横幅が狭くなっている点を見過ごす訳にはいきません。 カタログ表記の荷室幅は、運転席背もたれの高さ方向中間付近の数値です。 N-VANは低床設計が故に、床面に後輪のタイヤハウスが張り出してしまっているのです。 その分、完全にフラットでは有るのですが、荷室幅が狭くなっているのです。
エブリィワゴンとアトレーは、タイヤハウスより上に床面を持って来ているので、荷室の幅は前後でほぼ変わりません。
エブリィワゴンの荷室高さに()書きで1,420mmと表記していますが、これは2列目シートを使っている時の足の踏み場から天井までの高さです。 なので、2列目シートを取り外してしまえば、この高さを利用可能では有るのですが・・・構造変更(4名乗車→2名乗車)が必要になるなど、後戻り出来なくなってしまいます。
エブリィワゴンとアトレーの荷室の居住性は、ほぼ同等と思われます。 なので、助手席を前倒ししたいか、2列目の窓が開けたいか、床面の加工を最小限にしたいか、燃費が許せるか、と言ったポイントでの判断になりそうです。
ますます選定に悩んでいます。 次は、試乗レポートと言いたいところですが、何時になるか分かりません。 気長にお待ち下さい。